サロン専売品はなぜECでも買える?「専売」と流通の仕組みを整理

「サロン専売品なのに、なぜ楽天市場やAmazonでも買えるの?」。ヘアケア商品を探していて、こんな疑問を持ったことはありませんか。

ドリランは、サロン専売品を扱うEC事業者として、この疑問に向き合っていきたいと考えています。連載「サロン専売品の流通の真実」では、メーカーの販売方針、実際の販売経路、商品を選ぶときの確認点を、一つずつ整理します。

初回のテーマは、「サロン専売」と「オンライン販売」はどのような関係にあるのかです。

「サロン専売」は、まずメーカーの販売方針を確認する

サロン専売品について考える出発点は、そのメーカーが商品をどのように届けようとしているか、という点です。美容師によるカウンセリングを重視する商品では、髪の状態や希望する仕上がりに合わせて提案することも、販売の大切な役割になります。

例えばミルボンは、公式Q&Aで美容室での購入を案内し、美容室以外の販売店とは取引していないと説明しています。一方、美容室でのカウンセリングを前提とする公式オンラインストア「milbon:iD」も案内しています。[1]

ここから分かるのは、オンラインで販売しているという一点だけでは、その販売の仕組みまでは判断できないということです。ブランドや商品ごとに、公式に案内されている購入方法を確認する必要があります。

メーカーの直接取引と、お店の仕入れは別の話

メーカーがある販売店と直接取引しているかどうかと、その販売店がどこから商品を仕入れたかは、確認する対象が異なります。「メーカーが直接販売していない」という説明だけで、個々の販売店の仕入れ経路まで分かるわけではありません。

また、メーカー公認の販売店かどうか、商品の真贋、保管状態も、それぞれ別の確認事項です。ECに出品されているという理由だけで商品の状態を決めつけたり、反対に、有名なモールへの出品だけでメーカーの公認を受けていると考えたりすることは避けたいところです。

確認したいこと見るべき情報
メーカーが案内する購入方法メーカー公式サイト、取扱店案内、公式Q&A
実際に販売する事業者販売者名、所在地、連絡先、問い合わせ窓口
注文する商品の条件商品名、容量、セット数、パッケージ、返品条件
購入後の相談先販売店の対応範囲と、メーカーが案内するサポート条件
販売経路と商品・対応の確認を分けると、購入前の疑問を整理できます。

美容室とECは、重なる場合もある

美容室で商品について相談する場面と、自宅からオンラインで買い足す場面のイラスト
美容室を通じたオンライン購入のイメージ。利用条件はメーカーやサービスによって異なります。

「美容室で買う」と「ECで買う」を、常に別々の購入方法として考えると、見えにくくなる仕組みがあります。美容室で相談して商品を選び、次回からはオンラインで注文する、という購入方法です。

中野製薬は、2021年の公式発表で「NAKANO ONLINE STORE」を紹介しています。美容室でのカウンセリングと、オンラインでの購入・リピート購入をつなぐ仕組みとして説明されています。[2]

つまり、ECという言葉の中にも、美容室を通じたサービスや、独立した販売事業者による販売など、異なる仕組みが含まれます。流通を理解するには、「ネットで売られているか」から、もう一歩踏み込んで見ることが大切です。

「ECのほうが売れている」を確かめるには?

インターネットで多くの商品を見かけると、「美容室よりECのほうが流通額が多いのでは」と感じるかもしれません。ただ、出品数の多さだけでは、実際の売上金額は分かりません。

比較するなら、対象商品、集計期間、金額の基準をそろえ、美容室が運営するECをどちらに含めるかも決める必要があります。メーカー出荷額と消費者の購入額を比べたり、同じ取引を卸売と小売で二重に数えたりすれば、結論が変わってしまいます。

今回確認した公開情報では、サロン専売品全体について「ECの販売額が美容室店頭を上回る」と判断できる比較データは確認できませんでした。この連載では、数字を取り上げる際に、何を数えたデータなのかも併せて説明していきます。

購入前に、価格と一緒に確認したいこと

ボトルと詰め替え、セット商品を比較し、容量・個数・配送・問い合わせ先を確認する購入者のイラスト
容量・セット数・送料・相談先まで確認すると、購入条件を比べやすくなります。

商品を比較するときは、本体価格に加えて送料や容量、セット数を確認しましょう。見た目が似ていても、別シリーズ、旧パッケージ、詰め替え用など、注文条件が異なる場合があります。

初めて使う商品で選び方に迷う場合には、美容師への相談も選択肢です。継続して使っている商品を買い足す場合でも、販売店の連絡先や返品条件を確認しておくと、注文後に疑問が生じた際の相談先が明確になります。

ドリランから、流通と商品選びの情報を発信します

ドリランは、Amazon・楽天市場・メルカリShopsなどで理美容関連商品を販売しています。このコラムでは、流通の仕組みに加え、各メーカー・ブランドの特徴、商品を比較するときの着眼点、事業者様の仕入れについても紹介していきます。

事業者様向けには、卸発注フォームもご用意しています。お取引をご検討の際は、下記をご確認ください。取扱商品や在庫、価格などの具体的な条件については、お問い合わせください。

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参考情報

[1]ミルボン公式Q&A「購入方法について」
[2]中野製薬「公式EC『NAKANO ONLINE STORE』をローンチ」(2021年9月1日)
情報確認日:2026年10月23日。メーカーの案内やサービス内容は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。